JR学研都市線交野新駅誘致のまちづくりニュース

シリーズ2

2026522


市長公約「人が集まる交野をつくる」

 

令和4年は交野市長選の年だった。選挙は9月4日。山本議員にとっては、4年前の黒田市長への雪辱を晴らす再挑戦となる。山本議員は大阪府会議員のその前から10年余り、毎日”本人”の旗を自転車に立て、寒風の真冬にもコートを着ず、スーツ姿で市内を駆け巡っていた。市民から苦情があれば、市役所の担当部署に出向いて即解決した。若くて忍耐強く、数字に強い。体力抜群!私は山本議員に地方政治家の理想を見た。

 

山本市長候補の政策キャッチフレーズは

「市政刷新 取り戻そう便利なまち交野」

「人が集まる交野を創る」

 

そのためにJR交野新駅まちづくりを政策の柱にしようとしていた。

 

交野産業界の活性化

 

山本議員は市民とは日常接していたが、交野の産業界とのつながりはうすい。私は山本議員の要請を受けて、彼と共に北大阪商工会議所会頭を3期9年間務めた北本幸福米穀会長を訪ねた。交野工業会に影響力のある人物である。

 

令和4年7月に北大阪商工会議所本部を訪ね、久門会頭、佐々木副会頭(現会頭)、谷本専務理事と面談、山本議員はJR交野新駅誘致まちづくり推進により、地域産業活性化を目指すことを公約とした。その1か月後の交野市長選で、自民・公明・国民民主・立憲民主4党推薦の現職市長を僅差で破り、交野市長として力強い一歩を踏み出すことになった。

 

JR新駅誘致のまちづくり

 

交野市契約の民間コンサルタント会社日本工営の調査によると、新駅を民間まちづくり組織で誘致した事例は全国に例がないとしており、きわめて難易度の高いまちづくりとなる。

 

私が独自に調査したJRの新駅誘致条件は次の通り

 

① 請願駅となる

駅舎建設費は全額地元負担

市長と視察に行った亀岡駅北土地区画整理事業の総事業費は90億円。内60億円は駅西線路下をくぐる南北道路の建設費だった。(業務代行者の清水建設から聴取)

JR交野新駅でもその規模の駅舎建設費が想定される。

② 新駅乗降客数 

新駅に1日3,000人以上の乗降客確保

③ 将来的には交野市庁舎の駅前への移転

 

まちづくり検討会は、地権者による地権者のための会員80名の純然たる民間組織である。上の3つの新駅誘致条件はいずれも民間まちづくり組織が対応できるレベルではない。新駅誘致ついては今後は行政の長である市長のリーダーシップを待つことになるが、一般会計予算が370億円の交野市にとって、①の請願駅建設費調達は国、府の補助金を申請するとしても容易なことではない。

 

もとより、まちづくりの主体は寺・向井田の地権者で組織したまちづくり組織である。土地区画整理法によるまちづくりが成立し、②の1日3,000人以上の乗降客が確保できるにぎわいのまちづくりは努力目標で、それが出来ないとJR新駅誘致は困難になる。これは民間まちづくり組織の責任である。

 

寺・向井田まちづくり検討会「解散」総会

 

そのまちづくり早期実現のために検討会会長として次の実行計画を立てている。

 

令和8年秋 寺・向井田まちづくり検討会「解散」総会の招集

 


●議案第1号 交野市寺・向井田地区まちづくり協議会設立について

 

寺・向井田地区(地権者80名、13ha)については、令和4年度にまちづくり検討会が発足し、まちづくり基本構想の作成やその実現手法の決定等、まちづくりへの機運の醸成を図ってきた。

 

令和54月の第2回総会においては、JR学研都市線新駅誘致を踏まえたまちづくり趣意書を採択し、同年9月の第3回総会において、土地区画整理法にもとづく計画的な都市計画事業とすることを決定した。

 

しかるに同年10月の役員会において交野市より北接する青山・神宮寺地区(地権者135名、19ha)までまちづくり地区を拡大したいとの旨の提案があった。

 

青山・神宮寺地区組織化難航

 

総会決定のJR新駅誘致を目指すには、青山地区を含めるのは必然で、交野市の計画では、令和63月には設立総会可との見通しで、役員会はこれを了承した。

 

しかるに交野市による青山・神宮寺地区組織化は難渋を極め、2年半たった現在でも、同地区設立総会開催もままならない現況である。

 

寺・向井田地区が青山・神宮寺地区と合同で進めば、まちづくりの完成が10年以上遅れるのは必至の見通しとなってきた。

 

寺・向井田地区を先行事例として青山につなぐ

 

山本交野市長は議員当時から新駅まちづくりに熱心に取り組んでおられ、市長原案(令和43月議員当時作成)では

 

寺・向井田地区【1工区】

令和9年、土地区画整理事業認可

令和14年、土地区画整理事業完了

 

青山・神宮寺地区【2工区】

令和13年、土地区画整理事業認可

令和18年、土地区画整理事業完了

 

つまり、寺・向井田地区を先行事例として、その成功実績を見せて、青山・神宮寺地区組織化を進めようとするものである。現地の土地利用状況を実地によく観察されておられた市長ならではの慧眼に今となって敬服せざるを得ない。

  

本年秋に寺・向井田地区まちづくり協議会を設立すれば、市長スケジュール通り、令和14年には土地区画整理事業を完了させることができる。よって、寺・向井田地区のみによるまちづくり協議会設立を提案する。

 

寺・向井田【1工区】と青山・神宮寺【2工区】工区・スケジュール       

 

令和43月山本市長(当時議員)の策定(案)

l  議案第2号 交野市寺・向井田地区まちづくり検討会解散

l  議案第3号 交野市寺・向井田地区まちづくり協議会規約(案)

l  議案第4号 交野市寺・向井田地区まちづくり協議会役員(案)

l  議案第5号 事業計画(案)・予算(案)


寺・向井田まちづくり令和14年完成までのスケジュール

 

解散総会後の寺・向井田まちづくり完成までのスケジュールは以下の通り(会長私案の段階)。

 

令和8年年末までに:

 事業化検討パートナー(ゼネコン)の決定

 

令和97月:

 準備組合設立

    事業フレーム(総工事費、平均減歩率)の決定

 

令和9年12月:

 都市計画決定

 ①    市街化区域への編入

 ②    用途地域の決定

 

令和104月:

 土地区画整理組合設立

 

令和14年:

 土地区画整理事業完成

 

―以下、シリーズ3へつづく

 

 

発信者:岡市敏治